老婆の短歌集
https://newssports123blog.blog.jp/
老婆の短歌集は、90歳を超えた老婆が、一人暮らしの中で体験している・・・仕事、趣味、花、野菜、家族、食べ物、愛、人生、旅行、故郷、田舎暮らし・・・
などについて、感じたことを思うままにーースマホを学びながらーー綴った短歌集です。
ja
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自己満足
https://newssports123blog.blog.jp/archives/24160771.html
気にいらぬ選定なれど仕方なし自己満足で笑顔の息子
news_sports123
2024-03-14T16:43:00+09:00
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冬の夜る
https://newssports123blog.blog.jp/archives/23905065.html
老い進み活字に疲れ眠くなる三十一文字さがす冬の夜る回覧板回せば隣の若夫婦われに優しく生椎茸もたす狭庭ベに目玉ひからせひきがえる我が世なるぞと行く手ゆずらず三年前植えし梅苗枝伸びて白い花咲くこれぞ生き甲斐級友がデイサービスにまた一人三たりの媼に春風が吹く子...
news_sports123
2024-02-15T16:02:00+09:00
回覧板回せば隣の若夫婦われに優しく生椎茸もたす
狭庭ベに目玉ひからせひきがえる我が世なるぞと行く手ゆずらず
三年前植えし梅苗枝伸びて白い花咲くこれぞ生き甲斐
級友がデイサービスにまた一人三たりの媼に春風が吹く
子育ても今は忘れて老いとなり時の断面今思いだす
宵闇の迫る冬の夜魚焼く匂いながらき鯖か鰯か
連れあいの悪口常に言う人は裏を返せば深き愛情
じゃが芋の芽の出を待ちて二周間芽のでそろいて読み終える本
何時までも惚けずに生きて本読めと婦人公論買いくる息子
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炬燵板
https://newssports123blog.blog.jp/archives/23411335.html
冬来れば息子持ちくる炬燵ばん朝夕眺め木目の魅力青春は軍歌ばかりの世に過ぎて今は短歌で下手な歌詠む意に添わぬ剪定なれど仕方なし自己満足の平気な息子敗戦もうえも体系せし吾も今は幸せ白寿も近し腕痛む友を安じて電話する痛み忘るや声にはり有り脚腰の痛さを電話で告ぐ...
news_sports123
2023-12-26T17:21:00+09:00
青春は軍歌ばかりの世に過ぎて今は短歌で下手な歌詠む
意に添わぬ剪定なれど仕方なし自己満足の平気な息子
敗戦もうえも体系せし吾も今は幸せ白寿も近し
腕痛む友を安じて電話する痛み忘るや声にはり有り
脚腰の痛さを電話で告ぐる友じゃがじゃが吾も釣り銭いらぬ
人生は百年時代と言うけれど老いて見なさい容易くはなし
目の前の伸びる杉の木濃緑の青空に浮く白き雲ゆく
一時間たっぶりかけた昼飯をあっと言うまに息子は食べる
あいたたと家事をなす老い独り身に何時の日までか限界近し
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秋桜
https://newssports123blog.blog.jp/archives/22560428.html
秋桜の花に癒やされ散歩道今日も青天雲一つなし腰掛けにお湯を流してはいどうぞデイは優しく髪洗います,と下手な歌詠じて夜はふけていく眠れぬままに歌は浮かばず鍬を手に菜作リ励んで腰痛く今日の始まリわたしのひと日ことごとく人眠らせて昼飯後デイの友らの穏やかな顔幼児...
news_sports123
2023-10-16T14:28:00+09:00
秋桜の花に癒やされ散歩道今日も青天雲一つなし
腰掛けにお湯を流してはいどうぞデイは優しく髪洗います,と
下手な歌詠じて夜はふけていく眠れぬままに歌は浮かばず
鍬を手に菜作リ励んで腰痛く今日の始まリわたしのひと日
ことごとく人眠らせて昼飯後デイの友らの穏やかな顔
幼児よりなおも続けり歌の友数多の思い今も忘れり
つつがなくあれと願いて年の瀬に人らますます老いゆく里は
顔かくす白いマスクとワクチンに守られながら今の吾あり
歌作り心の支えと思へども生きてる限りのみちをゆくだけ
いささかもこだわること事は無いけれど立場逆転育てし我が子
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ゆり
https://newssports123blog.blog.jp/archives/20381970.html
黒ユリがみごと咲いて雨に濡れ早散り初める梅雨の初めに歳月の過ぎ行く早さ初夏の風九ジュウ三歳生きる尊さ頼もしくデイサービスの終日をスマイル〇円ロボット歩き朝夕に水やりすれど喜ばぬじゃがいも茄子雨を待ちおりおはようと笑顔で交わすデイの友気は確かでも皆若からず...
news_sports123
2023-05-25T13:25:00+09:00
歳月の過ぎ行く早さ初夏の風九ジュウ三歳生きる尊さ
頼もしくデイサービスの終日をスマイル〇円ロボット歩き
朝夕に水やりすれど喜ばぬじゃがいも茄子雨を待ちおり
おはようと笑顔で交わすデイの友気は確かでも皆若からず
お早ようと互いに交わすデイの友マスク美人の瞳が笑う
老い我が一日おきに水かける葡萄のふさは日増しに太る
今日も又葡萄の水かけ汗ながすいつの日に来る収穫を待つ
年老いて詠じる事のひたすらに拙き短歌も生き甲斐となる
厨房で茶碗を洗う男性に見とれる吾は昭和一桁
控えめで平和な人らの片田舎朝な夕なに野良猫走る
きっぱりと若き人らの決め言葉現代論を黙して聞けり
この命老ゆれば術なく力なく気強く生きて今を見つめる
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調理師
https://newssports123blog.blog.jp/archives/19611434.html
調理師でくらしをたてた二十年老いても作る自分の食事火紅葉は花壇のすみで色はえる初夏の風受けゆらゆら揺れるく道端のもっこう薔薇が咲き誇る通る人ごとふり返り見る山吹の花に見とれて立ち止まるオレンジ色にズシリと光る桜散り寂しくなればせにわべの色とりどリの満開の...
news_sports123
2023-04-02T19:46:00+09:00
火紅葉は花壇のすみで色はえる初夏の風受けゆらゆら揺れる
く
道端のもっこう薔薇が咲き誇る通る人ごとふり返り見る
山吹の花に見とれて立ち止まるオレンジ色にズシリと光る
桜散り寂しくなればせにわべの色とりどリの満開の花
昨年に植えた葡萄が芽を出して今年は少し実をつけそうだ
野良猫がにわか雨降る夕暮に腹が減ったかそばに来て泣く
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ぼけの花
https://newssports123blog.blog.jp/archives/19179441.html
春来ればこんなにきれいな花なのに誰が名付けたぼけの花とは 元気だね目標です、と言われしがある日転んで背骨こっせつ 問わるれば、一人暮らしもいいものよ、と強がり言ヘど寂しさつのるおお男パッチの上に紙おむつ着けお尻ふりふり節分の鬼健やか...
news_sports123
2023-03-04T12:18:00+09:00
春来ればこんなにきれいな花なのに誰が名付けたぼけの花とは
元気
だね目標です、と言われしがある日転んで背骨こっせつ
問わるれば、一人暮らしもいいものよ、と強がり言ヘど寂しさつのる
おお男パッチの上に紙おむつ着けお尻ふりふり節分の鬼
健やかに過ごせる日々の有り難たし洗濯槽に残リし湿布
春陽ざし日々強くなる片田舎ソーラーパネル空き地にならぶ
彼岸入り春真っ盛り狭庭べに陽光桜は下向きに咲く
まだ残る余力信じて退院後自力で生きる三月を過ぎて
春来れば陽ざしは強くぽかぽかと遥かに雲のかすみ過ぎゆく
久方の老いの身包む春の雨四方ハ方喜ぶ草木
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夜明け
https://newssports123blog.blog.jp/archives/17900349.html
病院の夜明けを撮す窓越にあといく日か退院ちかし久しぶり小雨🌂降る日の訪れて窓より眺める傘の人並み年明けて9十二歳の老い一人自力で生きる事だけ思う目も耳も齒も脚腰もおとろえて胸したたかに生きる喜び始めてのデイサービスに参加するみんなと過ごす老いの喜び元気に...
news_sports123
2022-12-08T07:42:00+09:00
あといく日か退院ちかし
久しぶり小雨🌂降る日の訪れて窓より眺める傘の人並み
年明けて9十二歳の老い一人自力で生きる事だけ思う
目も耳も齒も脚腰もおとろえて胸したたかに生きる喜び
始めてのデイサービスに参加するみんなと過ごす老いの喜び
元気にて吾は何時で野良姿ある 日転んで背骨骨折
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窓際
https://newssports123blog.blog.jp/archives/17235937.html
うぬt我が部屋は光り差し込む窓際で毎日雲を眺めて暮らす病院のベッドにい寝て子供にも会えぬ寂しさそんなコロナは冷えびえと初冬の風が身に沁みる今日は青天雲一つなしゆふこのビルの六階に住みし我なるに今はとなりの三階に住むたち並ぶ家いえ家に朝が来る輝く空に日は上り...
news_sports123
2022-10-23T14:48:00+09:00
病院のベッドにい寝て子供にも会えぬ寂しさそんなコロナは
冷えびえと初冬の風が身に沁みる今日は青天雲一つなしゆふ
このビルの六階に住みし我なるに今はとなりの三階に住む
たち並ぶ家いえ家に朝が来る輝く空に日は上り行く
青空の下に並びし家なみに今日も元気で誰が住むらん
病院のベッドで暮らす身になりぬ遠い昔の想い出ばかり
見渡せば車あふれる駐車場出たり入ったり動きは止まず
同部屋の隣のベッドの絹子さん話し相手の素敵な笑顔
牧野チギクさん
お隣の娘のような牧野さん朝な夕なに若さいただく
ふ
杉山絹子さん
ふ
久しぶり小雨降る日の訪れて窓より眺める傘の人並はゆく
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秋雨に
https://newssports123blog.blog.jp/archives/16942709.html
ひとり居の老いの身包む秋雨に稲は稔りて夕日は落ちる腰曲げず機械ですくうコンバインあっと言う間に稲刈り終わるカラスよけ青空の下ふゆ柿は網を被ぶりて悠々自適白菜の苗を育てる朝な夕水をふくませ植える日を待つ雲かぶりあわて稲刈るコンバインやっと終われば雨はぱらつ...
news_sports123
2022-10-01T14:40:00+09:00
腰曲げず機械ですくうコンバインあっと言う間に稲刈り終わる
カラスよけ青空の下ふゆ柿は網を被ぶりて悠々自適
白菜の苗を育てる朝な夕水をふくませ植える日を待つ
雲かぶりあわて稲刈るコンバインやっと終われば雨はぱらつく
再びを訪わん思いが早四年過ぎし歳月友は達者か
元気だと言われし我もつい転び腰が痛くて寝たり起きたり
二度も転け腰の痛みは激しくてついに入院情けなきかな
病院の風呂に浸かりていい気持ち明日はいい事あるかも知れぬ
病院の優しい介護に守られて金では買えぬ情けを思う
病院の暮らしも少しはなれて来て白い雲浮く青空を見る
病院のベッドの上で窓越しに見上げる空は雲多い朝
病院の優しい介護に守られて老いは毎日リハビリを受く
此の雲は何処からきたのどこに去る形ちがえて今日も消えゆく
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